Photo by Masato Ijima テーマ「捨てない_01」 テーマ「捨てない_01」 見よう見まねで、ナンチャって金継をしてみました。漆は無いので接着剤はボンドのクイック5、名前どおり5分で硬化が始まります。しっかり固まったら木工用の紙ヤスリかワイヤーたわしで、はみ出た接着剤をきれいに取りのぞきます。(金属用は釉薬面を傷付けてしまうので要注意)そのあと、カシュー漆で接合面にあわせて線を描きます。どのような線を描くのかは作者まかせです。本物の金継をネットでチェックましょう。2度目は透明なカシュー塗料で上書きし、乾かないうちに金粉(偽物)を蒔いて乾燥を待ちます。それだけでも十分金継らしくなりますが、触ると金粉が手に付きますので、溶剤で薄くした透明なカシュー塗料でコートします。画像はFrancfrancのコーヒーカップ、取手が破損したので修理しました。世界に一つしか無いオリジナルデザインです。 金継 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』金継ぎ(きんつぎ)は、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法である。金繕い(きんつくろい)とも言う。 使い続ける。愛し続ける。 壊れたら買い替える。飽きたから新品と交換する。…そんな時代はもう終わりました。気に入ったモノをじっくり選び、自分のカラダの一部になるまで使い込む。不具合が生じたら手直しする。道具と長く付合い、自分好みに育てる。これからの時代の豊かさとは、そういうことだと考えます。 田口英紀 プロダクトデザイナー 未来デザイン 主宰者桑沢デザイン研究所と日本デザイン福祉専門学校(旧称日本デザインスクール)にて学ぶ。在学中にプロダクトデザイン事務所のデザイン・アシスタントとして働いて以来、プロダクトデザイン一筋で様々な分野での製品開発に関わってきた。卒業後、時計メーカーに移籍し最先端のデザイン開発に従事した後、仲間と共にスタツフデザインアソシエイツを設立。プロダクトデザインやデザインコンサルティングを長年に渡り手がけてきている。プロダクトデザインの新しい地平を切り開くべく、現在も様々な分野に挑戦している。2014年には、デザインの力と町工場の製造力を繋げるため、未来デザインの前身となる「デザイン講座」を立ち上げた。2020年春には、京都芸大通信教育部に入学。